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立命館大、宇宙機器や人材開発の拠点新設 東大など9機関と連携

立命館大学の佐伯和人センター長

立命館大学は23日、宇宙機器開発や人材育成の拠点を設立すると発表した。月と火星の開発に貢献する研究を東京大学や島津製作所、会津大学など9機関と連携して行う。惑星の土であるレゴリスを分析することで、地球に持ち帰るべきものを将来的にフィルタリングできる環境を整備を狙う。研究期間は2032年3月までの予定。

研究グループはレゴリスとの接触環境に対応する技術「月・火星面ダスティ環境再現技術」や地下資料を採取する「コアサンプラー」、水資源を分析する「レゴリスTG―DTA」などを開発する。

拠点は同大びわこ・くさつキャンパス(草津市)に設立された「宇宙地球探査研究センター」(ESEC)に置かれる。国が創設した宇宙戦略基金を原資とする。ESECは月と火星で資源探査ができる拠点の構築を目指す。

ESECの佐伯和人センター長は「国内だけにとどまらず諸外国にも貢献できる」と期待を述べ、「月面火星面の地価調査、探査技術をけん引し、国内外の開発も支えていきたい」と意欲を示している。