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九州看護福祉大、公立化を検討 「安い学費」「進学者増に期待」

九州看護福祉大学(提供:同大)

玉名市は九州看護福祉大学の公立化を検討する2回目の会合を開いた。同大を運営する「熊本城北学園」は少子化や4年制大学志向の高まりから定員割れを起こす中で、地域へ果たす役割を踏まえた公立化を要望している。委員会は今年8月に取りまとめる予定だ。

委員会は市商工会の会長や会計士事務所の代表、大学教授など12人から構成。「大学の存続が可能か」「『公立化』が必要か」「市の新たな負担はないか」という3つの視点から議論を重ねている。

2回目の会合では、九看大の強みや学科のニーズなどを紹介。定員未充足の対応策、低い国家試験合格率の改善策などが説明された。公立化に関する住民の意見が公表され、学費の安さや進学者が増加への期待が見られた一方で、「人が集まるか疑問」、「私立ならではの校風が失われる」といった否定的な意見もでていた。

委員会の意見を集約した後、市民らから意見を募るパブリックコメントと住民説明会を実施して市の方針を決定する。