文部科学省
文部科学省は18日、高等や初等中等教育段階で優秀な次世代人材を育成するための方策を議論するワーキンググループ(WG)の初会合を開いた。博士後期課程への進学に価値を見いだしてもらうための施策について意見が交わされた。
WGは大学の学者や一般企業の取締役など10人で構成。岡山大学の狩野光伸教授が主査に選任された。主な議題として博士後期課程学生の支援や大学より前段階における科学人材の育成などが挙げられている。特に博士人材に対するサポートは、進学不安を解消する経済的支援や多様な場での活躍促進が提示された。
博士後期課程への支援について、委員からは「博士課程に進学すると自分のキャリアが魅力的になるという文化をつくっていかないといけない」といった意見や「経済的支援に加えて精神的なフォローも大切」などの指摘がでていた。
また、初等中等教育で必要とされる取り組みについて、理数系教育の強化や科学技術の理解を増進させるプログラムの提供などが示されている。
WGは2027年の2月まで会合を開催する予定。