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中学と高校の運動 高齢者の精神疾患確立を減少 順天堂大

順天堂大学

順天堂大学の石薈聡大学院生らのグループは東京都文京区に在住の高齢者を対象に認知症に関する調査を実施した。中学か高校生の時期に運動習慣がある人は軽度認知症や老齢期うつ病のリスクが低くなると分かっている。

軽度認知症は認知症の前段階であり、約10~15%が認知症を発症する。また、老齢期うつ病は認知症の進行や発症と関連するとされる。先行研究で運動がこれらの対策に効果があると分かっていたが、いつ行うことがより有効であるかは示されていなかった。グループは65~84歳の高齢者1629人のデータを用いて解析を行っている。

その結果、「中学・高校生期と高齢期の両方で運動習慣を有する人」は「両時期で運動習慣を有さない人」に比べて、軽度認知症に罹患する可能性が低いと判明。さらに、「中学・高校生期のみ」「高齢期のみ」「両時期に運動習慣を有する人」は老齢期うつ病となる割合が小さいと分かっている。

グループは「興味深い点は、高齢期の運動だけでなく、数十年前の中学・高校生期の運動が高齢期の精神的な健康の維持に関連している可能性を示している点だ」と指摘。「若い頃に参加しやすい運動やスポーツの機会を増やしていくことが将来の健康長寿社会の創出につながる」と評価している。