岡山大学
岡山大学の髙村浩由准教授と兵庫県立大学自然・環境科学研究所の頼末武史准教授らの研究グループは、独自に作成した有機化合物「ザイレミン」がフジツボの付着を阻害する効果を持つことを発見した。研究成果は、今月7日に米学術誌「Chemistry & Biodiversity」の電子版に掲載されている。
フジツボなどの付着生物は海洋産業に大きな被害を与えることから、汚損生物と呼ばれている。船に固着するとその分だけ移動にかかる燃費が悪くなり、冷却システムの効率低下も引き起こす。付着を妨害する阻害剤が使用されているが、生物に対して毒性があり環境に対する悪影響が懸念されている。
フジツボの幼体である「キプリス幼生」に対するザイレミンの阻害効果と毒性を評価した。その結果、ザイレミンと類縁化合物は付着を阻害する効果を持つことを発見している。
髙村准教授は今後について「これからは防汚塗料の開発に取り組み、生物付着の問題解決に貢献したい」とコメントしている。