東京科学大学
東京科学大学の黒田公美教授らのグループは27日、乳児の睡眠を支援する研究用スマートフォンアプリ「SciBaby」(サイベビー)を開発したと公表した。育児の悩みを解決できる人工知能(AI)開発につなげるため、保護者への活用協力を呼びかけている。
乳児の鳴き声は虐待につながる可能性もある。だが、科学的な検証は少ない―。先行研究で黒田教授らは乳児が運ばれると泣く量が減る「輸送反応」を発見。乳児の心拍などを測ることで、より良い寝かしつけのタイミングを確認できる可能性が示唆されていた。
グループは効果的な抱き歩きなどのタイミングをサポートするサイベビーを用いて30人の乳児に300回の実験を行った。5分間の抱き歩きにより84.4%が泣き止み、58.4%がその後の座った状態で8分間の抱くことで入眠したという。一方で、その後ふとんで眠らせると約2割の子どもは起きた。
黒田教授らは抱き歩きによる泣き止みなどの最適な方法が利用者ごとに分かるようになれば、保育所や病院などでも役立つ可能性があると研究の意義を紹介している。
サイベビーはデジタルコンテンツの配信サービス「Google Play」でダウンロードできる。Googleアカウントでログインした後、脈拍センサー「Polar Verity Sense」と接続することで利用可能。センサーがなくても、乳児の記録などを取れる「抱き歩き体験モード」を使えるそうだ。