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中高年男女の肥満者増加 身長は70歳前半に3センチ減 慶応大・協会けんぽ

慶応義塾大学

慶応義塾大学と全国健康保険協会(協会けんぽ)は日本の中高年男女における肥満の推移を調査した。すると、肥満の指標であるBMIが上昇しており、今後も値が増加し続けると推測している。研究成果は学術誌「インターナショナル・ジャーナル・オブ・オビシティ」に昨年12月にオンラインで掲載されている。

肥満は心血管疾患の発症や全死亡率の上昇と関連するとされ、深刻な健康問題となっている。グループは1950~80年代に生まれた約815万人を対象に6年間に渡ってBMIと身長、体重の推移を明らかにしている。

その結果、1年あたりのBMIの変化量は、正であり全ての年齢層でBMIが増加する傾向にあった。身長は年を取るほど短縮しており、35~39歳を基準とした場合、70~74歳では3センチ程度小さくなると分かっている。一方で、同じ年齢層の体重は重くなる傾向があったという。

チームは「現代日本人の中高年世代においては、男女ともに全ての年齢層のBMIが増加傾向にあることが明らかとなった」とし「同じ年齢層でも後に生まれた世代の体重の方が重かったため、  今後肥満者の割合が増加していく」と予測している。