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沖縄島で12年ぶりに「オンブバッタ」を確認 琉球大

(左)オンブバッタ(右)アカハネオンブバッタ

琉球大学の和智仲是(わち・なかただ)助教らのチームは先月、九州よりも北では身近なバッタ「オンブバッタ」を沖縄島にある同大の千原キャンパス内で12年ぶりに発見した。同島では2010年以降の記録がないとされ、希少化していると考えられている。

同島のオンブバッタについて近年の記録がないとされているのは、調査不足などの可能性がある一方で、オンブバッタの生息個体数が少ない、もしくは生息地が限られている可能性があると指摘。人の活動の影響による環境の変化に加えて、アカハネオンブバッタの存在により、沖縄島のオンブバッタが個体数を減らしている可能性も考えられるという。

チームは「沖縄島では、オンブバッタは注目されてこなかったため、ひっそりと姿を消しつつあるのではないか」と紹介。「標本を伴った観察を行うことと並行して、写真をもとにオンブバッタとアカハネオンブバッタを高い確度で見分ける方法を確立する必要がある」とした。