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野口飛行士「宇宙分野の国際競争力強化に貢献」 立命館大 JAXAの技術開発テーマに採択

立命館のロゴ

立命館大学などを運営する立命館は6日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募する技術開発テーマ「SX研究開発拠点」に選ばれたと発表した。「月面探査・利用を産業化するための宇宙機器開発人材育成拠点」に取り組む。2032年3月31日までの実施を予定している。

月面探査や利用の産業化を行うためには、現場の情報が必須だ。立命館大は宇宙機器開発などの実績を生かして、月面開発のための調査技術「コアサンプラー」「ボアホールプロープ」などを開発するという。

立命館の佐伯和人・宇宙地球探査研究センター(ESEC)長は「堅実かつ先見的な月面開発ビジョンを広く発信し、人類の宇宙進出に貢献したい」とした。宇宙飛行士の野口聡一・研究顧問は「月・火星面における技術開発と宇宙人材の育成を目指し、宇宙分野における我が国の国際競争力の強化に貢献したい」とコメントしている。

SX研究開発拠点の技術開発には、ほかにも名古屋大学や東京大学、国立天文台が採択されている。

■SX研究開発拠点

2030年代早期までに輸送、衛星、探査などでJAXAを超える研究成果を創出し、宇宙開発を担う人材の輩出や国際競争力を高めることを目的とするプロジェクト。JAXAからの22億円の支援と8年の委託を上限に、宇宙開発における最先端を担う研究開発拠点の創出を目指す。