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ドルフィンキックの速度 体を進行させる渦を増大 筑波大など3大学

筑波大学

筑波大学と新潟医療福祉大学、明治大学のグループは先月、泳者が両足を上下させる「ドルフィンキック」は2つの渦を誘発して、その間にジェット流を起こして身体を前進させることに貢献していると発表した。

ドルフィンキックによるスピードの上昇は競泳競技にとって大きな課題。足の周辺に発生する渦が前進に寄与していると判明していたが、キックのスピード変化に伴う渦の構造の変化は分かっていなかった。

実験用水槽で研究した結果、泳ぐ速度を上げると渦の回転の強さが大きくなると確認された。さらに、足を下ろして上げるタイミングで、速度の大きさに伴う強い流れが生じていたという。こうした渦やジェット流の変化は水から受ける力を理解するヒントになる可能性がある。

研究グループは今後について、「⽔槽だけでなく、通常のプールでの研究を進め、実際のコーチング現場での泳法指導の改善に資する科学的な根拠を提供していく」としている。