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北大が官学連携プログラム「CN夏季短期学習プログラム」を開催 

北海道大学サステイナビリティ推進機構SDGs事業推進部門は、札幌市、上川郡下川町、法政大学及び関西大学と連携し、8月28日、9月4日~6日及び9月17日に、官学連携プログラム「カーボンニュートラル夏季短期学習プログラム」を実施した。法政大学、関西大学及び本学から学部生と大学院生合わせて30名(北大6名)が参加し、オンライン等での学習をはじめ、札幌市や下川町でのフィールドワークを行った。

オンラインでの事前学習

参加した学生には、法政大学デザイン工学部の川久保俊教授のオンデマンド教材の受講及び国土交通省の資料が事前学習として課された。
8月28日はオンラインで、法政大生命科学部の渡邊雄二郎教授、東京ガスエンジニアリングソリューションズ㈱及び関西株式会社の各担当者によるカーボンニュートラルへの取り組みに関する講義を受けた。その後、学生らは各グループに分かれてグループディスカッションを行った。
9月4日は、参加者は札幌市で北海道ガス㈱本社発電所及び中央エネルギーセンターを訪れ、施設見学と脱炭素に向けた同社の取り組みに関する講義を受けた。講義後には、北大総合博物館に移動し、札幌市環境局環境都市推進部環境政策担当の長尾和俊係長による札幌市の脱炭素化に向けた取り組みに関する講義を受けた。

北大総合博物館での札幌市による講義

9月5日は下川町に移動。田村泰司下川町長の歓迎を受けた後、SDGs推進戦略室の簑島 豪室長と、総務企画課の山本敏夫課長によるSDGs未来都市とゼロカーボンシティに関する講義を受け、グループワークに臨んだ。その後、下川町内を見学し、同町に宿泊した。

下川町役場での講義

9月6日は、下川町森林組合北町工場を訪問し、製炭窯や小径木加工施設等を見学、木材の商品化について学んだ後、トドマツが原料のエッセンシャルオイル及び芳香蒸留水を製造している「フプの森」のプラントを見学した。続いて、木質原料製造施設を訪問し、燃料用チップの生産工程を見学後、最後に「一の橋バイオビレッジ」に移動。木質バイオマスによる熱供給施設を中心としたまちづくりを見学した。

下川町森林組合北町工場を見学

9月17日は、オンラインでグループワークを行い、行政、エネルギー供給事業者、エネルギー活用事業者、生活者の視点から、カーボンニュートラル実現に向けたトランジションに関する発表会を行った。
北大サステイナビリティ推進機構は、これからも、各地域や国公私立を問わず各大学等と連携し、「カーボンニュートラル」の実現に繋がる教育・研究の取組・発信を進める方針だ。