青山学院大学の中西聖輝投手
「ウオー」。25日の明治神宮野球大会大学の部決勝で、青山学院大のエース中西聖輝(3年)はマウンドで大きくほえた。最速150キロを超える速球と変化球を組み合わせ、来年のドラフト1位候補とされる立石正広(3年)要する創価大打線を抑えた。優勝に導く中西の好投に客席はどよめいた。
一回に暴投で一点を献上したものの、好投が光った。投げては叫ぶ気合の入ったピッチングで創価大を5安打に抑えた。速球と変化球、タイミングを外すゆっくりした球を組み合わせた。
客席の応援団からは「中西」「中西」と声援が響いた。八回には1点を返されたが、期待に応えて同回まで投げ切った。
182センチ90キロの右腕は8回まで5安打11奪三振、2失点の力投を見せた。試合後、中西は「九回まで投げるつもりでいたが、まだまだドラフトにかかる域には達していない」と謙虚に話した。