千葉大学とアステラス製薬は11日、研究者などが2つ以上の機関に雇用される「クロスアポイント協定」を締結したと発表した。千葉大の教員が民間企業と兼務することは初だという。安定性が低く取り扱いが困難な「膜タンパク質」の構造解析系を同社内で確立して、創薬プラットフォームを構築する目的があるという。
膜タンパク質分野に焦点を当ててきた林田武士教授が同社に派遣されるという。千葉大は「膜タンパク質の発現・精製・構造解析技術や理論計算を用いた予測技術と知財を活用し、低分子創薬に貢献していきたい」とコメント。「ネットワーク構築や若手の人材育成を行うことを目指す」としている。