独立行政法人大学改革支援・学位授与機構は、10月3日に学術総合センター(東京・一ツ橋)の竹橋オフィスで、第7回「学位取得者表彰式」を行った。
機構では、学校教育法第104条の規定に基づき、わが国で大学以外で学位を授与する唯一の機関として、多様化する学習者に対して学位取得の機会を提供。生涯学習体系への移行と高等教育の多様な発展に寄与するため、学位授与事業を実施しており、これまで10万2千人を超える人々に学位を授与している。
学位取得者表彰は、機構より学士の学位を取得した者のうち、生涯学習に努め、特に精励したと認められた者を対象とする表彰制度であり、平成29年度に「機構長緑秀賞」(機構ロゴマークにも使用されている希望を意味する「緑」色と、生涯学習に「秀」でた者に対する賞であることに由来)として創設された。
今年度は、令和5年度に学士の学位を取得した者から選考された馬場 恵氏、平元 薫氏が受賞した。
はじめに、服部機構長から表彰状及び記念品を授与し、お祝いの挨拶を述べた後、両氏から、感謝と喜びの言葉が述べられた。
また、懇談会では、学位を申請した動機や、知見を深めてきた環境等について、機構教職員との忌憚のない意見交換がなされた。馬場氏は、「現代美術の制作を30年程続けていたが、その裏付けとなる哲学を勉強しようと考えた。その学びに形を与え、一つの区切りを与えるために申請した。」と学位の取得を志した契機を語り、平元氏は「学生たちの朝食摂取率が全く上がっておらず、栄養教諭として学修指導案について自分でも考えてみたいと思いレポートを完成させた」と学修成果を作成した思いを述べた。
芸術及び哲学という学芸を極めようとする姿勢や、子供たちの朝食の摂取率をあげようという実践的な学びの姿勢に、服部機構長及び機構教職員は感銘を受け、機構にとって大いに有意義で貴重な機会となった。
機構では、年2回学位授与申請を受け付けており、申請方法や学位取得までの流れは、機構ウェブサイト『機構トップページ→学位の授与→学位授与申請・試験に関するお知らせ、申請案内等→ 申請案内書「新しい学士への途」、「学位授与申請書類」等』又は下記URLで公開している。