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英THE主催の国際会議 北大理事が「GSDC」で登壇

北海道大学の横田 篤理事・副学長は、今年6月に4日間にわたりタイのクイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センターで開催された国際会議「GSDC(GLOBAL SUSTAINABLE DEVELOPMENT CONGRESS)2024」にパネリストとして招聘され、発表を行った。

登壇する横田理事・副学長

GSDC2024は、イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE:ティー・エイチ・イー)」が主催。87ヵ国から国から3000名以上の世界的なオピニオンリーダーやイノベーターが参加した。

北海道大からは横田理事・副学長をはじめ、岩渕和則農学研究院教授・総長補佐、加藤 悟サステイナビリティ推進機構教授、秦 絵里国際部長、竹内裕美子URA、武井美雪特定専門職員の6名が参加した。

横田理事・副学長は、わが国高等教育機関からは唯一の登壇者として、6月13日に行われたパネルディスカッションに登壇した。同セッションは、SDGsの達成に不可欠な変革に取り組む六つのコアトラックの中の一つである「持続可能な食料、土地、水、海洋」のうち、「生物多様性システムに関する知識ギャップを埋める」というテーマで行われた。

横田理事・副学長からは、北大の教育的取り組みとして、バーチャルではなくリアルな自然環境の中で生態系や生物多様性を体験する機会をできるだけ多く提供していることや、大学は中立的な立場を活かして社会のプラットフォームを形成できること及び学内外のエンゲージメントを高めることの重要性について報告された。セッションでは、教育による行動変容の評価方法も変容する必要があることなどが議論された。

会議全体では、ステークホルダーとの連携強化、社会のプラットフォームとしての大学の役割の多様化及び高等教育機関の国際化が求められることが総括された。

北大からのGSDC参加者