ユーチューブチャンネル「大人の学び直しTV」
教育系ユーチューブチャンネルの「大人の学び直しTV」は、「なぜアメリカドルの通貨覇権が崩壊しつつあるのか？」をテーマに動画を発信した。新興国はどのように米ドルの既得権益に風穴をあけようとしているのか。通貨世界で何が起きているのかを解説している。
動画ではイギリスやアメリカ、日本など先進国の団体G7とロシアや中国、インドなど新興国の集まりであるBRICSを比較。GDPや人口を比べて、BRICSはまだG7に及ばないものの伸びしろがあるとした。
その上で、BRICSは米ドルの手の届かないところで経済圏を作ることで、ウクライナ戦争で起きたような金融、貿易制裁のない圏域を目指している説明。経済制裁の影響を受ける可能性がある米ドルを世界が敬遠したことで、代わりに中国の決済システム「CIPS」の力の増大を招いているとも紹介している。
米ドルの力は頑強である一方で、アメリカの経済制裁が増えれば世界の欧米離れが進む可能性を指摘。が、新興国と先進国の経済的つながりは強く、「それを保ったまま進んでいく」と話した。一方で、「米ドルに代わる通貨はないが、数十年後にその覇権が崩れる可能性もある」と動画では述べられている。