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宇宙人材育成プロジェクトの小型人工衛星「YOMOGI」を宇宙に放出 千葉工業大

YOMOGI

千葉工業大学の研究グループは9日、小型人工衛星「YOMOGI」(よもぎ)を国際宇宙ステーション(ISS)から放出した。「世界中の方々の協力のおかげで成功した。今後もサポートをよろしくおねがいします」と明るく話している。

YOMOGIの重さは約1キロで、1辺が10センチの箱型の衛星だ。宇宙放出は同大の宇宙産業を支える技術者を育成するプログラムの一環。プロジェクトが始まった2021年は新型コロナウイルス禍であり、花言葉に平穏や幸福、平和という意味がある蓬(よもぎ)の名前を付けた。

今後、東京湾の赤潮観測や千葉の放置林からのデータ取得、アフリカの湖の水質調査などを進めていくという。グループは「ここまでこれた要因は多くの方の支えがあったから。今後もご協力をよろしくお願いします」と感謝を述べている。

同大はほかにも、小型衛星「KASHIWA」と「SAKURA」のプロジェクトを進めており、両衛星はすでに宇宙へ送り込まれている。