大阪公立大学の竹林崇教授らのグループは22日、運動麻痺の改善に使われるリハビリロボット「ReoGo-J」を使って最適なリハビリプログラムが自動提案されるシステムを世界で初めて開発した。効果的なリハビリの練習量確保や医療者負担の軽減、ロボットリハビリの推進につながると期待されている。
運動障害にロボットを用いるロボットリハビリの効果が世界中で認められ、多くのガイドラインで推奨されている。
研究ではReoGo-Jで312人を対象としたリハビリプログラムのデータを収集して分析した。そして、脳卒中後に生じる手の運動麻痺の程度を調べる検査を行うだけで、ロボットが最適なリハビリプログラムを推薦してくれる仕組みを開発した。
竹林教授は「多くの脳卒中後の患者さんのより良い生活を支えるために、再現性のある効果的なロボットリハビリが世の中に広がって欲しい」とコメントしている。