東京科学大学
東京科学大学の那波伸敏(なわ・のぶとし)准教授らの研究チームは13日、子どもが暑さにさらされると川崎病のリスクが増加すると公表した。高温環境を避けることは、子どもの発症危険性を軽減するとしている。
川崎病は子どもの後天性心疾患で、日本はり患率が世界一高いとされている。発熱や発疹、目の充血などの症状が起こり、原因は完全には解明されていない。
チームは2011~22年までの5~9月に、高温曝露(ばくろ)と川崎病の関連性を検討した。その結果、気温の高い時期は子どもの川崎病となる可能性が高まると判明した。1日の平均気温が30.7度の環境では、最もリスクの低い11.3度と比べて、危険度は33%増加すると認められている。
那波准教授らは「環境要因と川崎病の関連性を理解することは、川崎病の原因を明らかにするための⼀助となる」と評価した。