(左)米田あゆさん(右)諏訪理さん
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、米田あゆさんと諏訪理(すわ・まこと)さんの両宇宙飛行士候補者を正式に宇宙飛行士として認定したと発表した。2人は国際宇宙ステーション(ISS)や月面活動などのミッションに向けた全ての基礎訓練項目を修了したとしている。
基礎訓練はアメリカやカナダ、ロシアなどのISS参加国の宇宙機関が合意した要求に基づいて実施される。工学や宇宙機の概要、宇宙実験の知識を取得する訓練やISSの日本実験棟「きぼう」のシステム、サバイバル技術や飛行機操縦能力の習得といった基礎能力訓練が含まれている。
米田あゆ飛行士は2019年に東京大学卒業後、日本赤十字医療センターで勤務した。諏訪理飛行士は2007年にプリンストン大学修了、国際連合・世界気象機関(WMO)や世界銀行で勤務経験がある。
JAXAの金井宣茂・宇宙飛行士グループ長は「身に着けた知識や技能をさらに磨き、さまざまな地上業務を経験したり新しい訓練を重ねたりすることで、自分だけの強みや個性を伸ばしてくださることを期待しています。一緒に新しい時代の有人宇宙開発を切り拓いていきましょう」とコメントしている。