文部科学省
文部科学省は25日、大規模災害が起きた際に被災地で学習環境を確保するための「被災地外からの教職員などの派遣枠組み」(D-EST)を構築すると発表した。被災学校などで生徒らへの支援を行う。
文科省によると、D-ESTは「文部科学省から被災地への職員派遣」と「被災地外から被災地への学校支援チームの派遣」「被災地外から被災地への応援教職員およびスクールカウンセラーの派遣」を柱とした業務を実施する。
今後は災害時に要請を待たずに被災地の教育委員会へ文科省の職員を派遣し、学校現場の状況把握や支援の必要性を調査する。平時からも派遣職員の名簿作成をして迅速に実行できる体制を整えるという。
さらに、派遣候補者の教員に研修を実施して、必要な知見を確保する。加えて、スクールカウンセラー派遣のために必要な手順を全教育委員会に明示。調整負担を軽減していく。
文科省は「研修・訓練を含めて実践を重ねるとともに、関係機関と意見交換をしながら効果的な取り組みの充実を図る」としている。