環境省が入る中央合同庁舎5号館
環境省は7日、カワウの被害対策を検討する有識者会議の今年度初会合を開いた。昨年春に過去最多の11万羽が確認された。河川や池などの淡水漁業者や養殖池での被害が確認されており、2028年までに被害を与えるカワウを2万羽に減らす目標が立てられている。
カワウは淡水に生息する魚や甲殻類、貝類などを食べ、水産庁の調査によれば22年には80億円の漁業への被害が推定されている。経済へ損害を与えているカワウは4万2000羽存在するとしている。
環境省は銃器捕獲による対策の強化が求められるとし、高い技術のある事業者を確保する必要性を示した。さらに、魚の隠れ場所設置や漁場付近でカワウがねぐらとしている樹木の切り払いをしていきたい考えだ。
委員からは「県の好事例の紹介すべき」という声があがり、「被害数は漁業権のある川などしかカウントされない。半減に類する根拠を検討しないといけない」という意見がでていた。