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いよいよ冬到来 よく使う暖房、寒冷地は「灯油ストーブ」がトップ

木枯らし一号が11月7日朝、東京や大阪で観測された。冬の訪れが感じられるなか、いよいよ出番を迎えるのが暖房機器。環境省の調査(令和3年度)によると、日本国民が最もよく使う暖房器具はエアコンで、全体の39%を占めている。次いで灯油ストーブが22%、電気カーペット・こたつが17%となっている。地方別では北海道、東北、北陸の寒冷地で灯油ストーブの占める割合が高い一方、それ以外ではエアコンの占める割合が最も高くなっている。
地区別では、最も寒い北海道は灯油ストーブが58%で、ぶっちぎりのトップ。セントラル暖房システムが2位の16%で、3位は7%のガスストーブ。同じく寒冷地である東北地方も灯油ストーブのシェアが大きく53%。北海道と異なり、エアコン(電気)を使用する人も多く、占める割合は20%で、2位にランクインした。
豪雪地帯が多数存在する北陸地方も灯油ストーブがトップだが、占める割合は39%と、他の寒冷地と比べてやや少ない。エアコン(電気)が37%で、灯油ストーブと拮抗している。
寒冷地以外では、エアコン(電気)の割合がいずれの地域でも最も多く、関東、東海各43%、近畿39%、中国、四国、九州各45%にのぼる。寒冷地で絶大な使用率を誇る灯油ストーブは、関東や近畿などでは2割前後しか使われれていないという。


□ラニーニャ現象発生 今年の冬は「冬らしい冬」に


今年は寒気が日本に到達し、寒い冬となりやすいラニューニャ現象が発生しており、今年の冬はここ数年来の暖冬から一転、冬らしい冬になると予想されている。家庭での年間エネルギー消費量のうち、暖房によるエネルギー使用量は約2割を占めるという。特に寒冷地では3~4割にのぼることから、その地方や家庭に応じた適切な使用が求められる。